神戸新聞 2012年1月14日 甲子園ヒーロー揚げ 目標は「B-1参戦」

 西宮市の甲子園地域の飲食店が、ご当地グルメ「甲子園ヒーロー揚げ」を広めようとしている。揚げた手羽先ににんにくダレが特徴で、以前から地域の店舗で作られていた逸品。店主たちは「地域と店の活性化につなげ、B-1グランプリにも参戦したい」と意気込んでいる。 (金山成美)

手羽先ににんにくダレ

7店舗で販売 地域の逸品
マップなどでPRへ

 焼き鳥店「じゅげむ」のオーナー山崎哲さん(43)が約15年前、地元甲子園の居酒屋で「ヒーロー450円」というメニューに目を留めた。にんにくしょうゆ味の手羽先だった、数年後、別の鉄板焼き屋で「チキンヒーロー」を発見。同じような品だったことから「この地域に以前からあったのでは」と推測した。
 自身が経営する店でも販売を開始。人気メニューになったが、オリジナル商品だと思う客が大半だった。「ヒーロー揚げを甲子園の名物にしたい」。昨年夏、地域の飲食店に声を掛けたところ、居酒屋、串カツ屋、中華料理屋、すし屋など7店が集まった。
 ①手羽中二つ割スタイル②サクサクの衣③香るにんにくダレ。骨の下の部分がむいてあるため、片手で食べられるのも特徴だ。
 ヒーローの由来は、諸説あるという。中国語で鶏肉が期限とか、昔この料理を作った人が子どもに親しまれるよう名付けたとか…。
 「由来はともかく、阪神タイガースの本拠地で、高校野球の聖地でもある甲子園球場がある地の名にふさわしい」と店主ら。野球シーズンが始まる春の選抜高校野球開幕までに販売店のマップを作り、PRする予定だ。
 問い合わせは、じゅげむ甲子園本店℡0798・43・5559

甲子園ヒーロー揚げを販売する店主らと各店の商品=西宮市甲子園六番町、居酒屋とん平