電子書籍でアドバイス
飲食店経営者や学生ら3人出版「口にすれば実現」
西宮市内の飲食店経営者や学生ら3人が、地元・西宮で夢を追う生活についてまとめた電子書籍を出版した。タイトルは「地元でみつける!夢とやりがいのある生き方」。電子書籍は紙の本と異なり簡単に追記できることから、3人は「将来は西宮市民の夢をまとめた本に成長させたい」と意気込んでいる。
市民で焼き鳥店「じゅげむ」を営む山崎哲さん(45)、フリーペーパーやウェブ新聞を発行する林拓真さん(38)、甲南大学マネジメント創造学部3年、金子隆耶さん(20)が執筆した。
山崎さんは自信の店で提供するから揚げ「甲子園ヒーロー揚げ」についてつづった。タレにつけて食べる独自メニューで、全国各地のイベントを視察したり近隣店舗に作り方を教えたりするなど、人気が出るまでに苦労話をまとめた。
26歳で起業し、パソコン教室を開いた林さんは、日々の仕事に追われ、夢を持てなくなっていたという。そんな時に山崎さんと知り合い、地元のバルイベントに参加。西宮の魅力を再認識し、現在はウェブ新聞などでその魅力を発信していることを紹介している。
金子さんは学生同士で農業団体「アグリスタ」を設立し、農地を借りて農作物を育てながら、若者が農業に関われる仕組みを模索している。「しんどい・汚い」といったマイナスイメージしかなかった農業とインターンシップで出合った時の思い出や将来の夢を記した。
3人に共通する思いは「夢は口にすれば実現する」。執筆の際も思いの丈を実際に口に出して録音し、文章にまとめた。電子書籍はデータを追記して簡単にアップロードできるため、林さんは「市民の夢を集めたい」と話している。
購入方法はスマートフォンはタブレットに電子書籍を読むアプリ「キンドル」をインストールし、通販サイト「アマゾン」からダウンロードする。27日まではキャンペーン中で1回のダウンロードは99円。28日以降は390円。 【米山淳】
夢を語った電子書籍を出版した(左から)金子さん、山崎さん、林さん=西宮市役所で