産経新聞 2012年7月4日 めざせ「B-1グランプリ」 西宮の飲食店「甲子園ヒーロー揚げ」PR

 高校野球の聖地、西宮市の甲子園球場周辺の飲食店が、ご当地空揚げ「甲子園ヒーロー揚げ」のPRに乗り出している。Tシャツ、のぼり、店舗の地図などを作り、将来的には「B-1グランプリ」の参戦もめざしている。
 甲子園ヒーロー揚げはニンニクしょうゆで味付けした鶏肉の「手羽中」(通常・ヒーロー)を油で揚げた料理で、骨の部分を手で持って食べることができる。
 西宮市の焼き鳥チェーン「じゅげむ」のオーナー、山崎哲さん(44)が約15年前、球場近くの複数の飲食店でヒーロー揚げを口にし、自身の店でも販売したところ、人気メニューになった。
 店ごとにカレー味、南蛮味とアレンジでき、値段が1皿6個400円~500円と安いことから、山崎さんは「西宮のご当地グルメにしたい」と奔走。今年1月、球場周辺の中華料理店、居酒屋、串カツ店など6店とヒーロー揚げの推進委員会を結成した。
 同委員会は、ヒーロー揚げの呼称を「甲子園ヒーロー揚げ」と統一し、店舗の場所を記した地図1万部を作り、西宮商工会議所などに置いた。PRのためのTシャツやのぼりも用意し、11月に姫路市で開かれるご当地グルメイベント「兵庫グルメサミット」にも参加するという。
 山崎さんは「甲子園ヒーロー揚げから、地域を元気にしていきたい。夏の高校野球の時期には、球場に来た多くの人に食べてもらいたい」と話している。
 問い合わせは、じゅげむ甲子園本店(℡0798・43・5559)。

そろいのTシャツで「甲子園ヒーロー揚げ」をPRする飲食店主ら=西宮市

味付けが多彩な「甲子園ヒーロー揚げ」(左から南蛮味、ニンニクしょうゆ味、おろしポン酢味)