朝日新聞 2013年8月24日 冷凍商品 来月デビュー ご当地空揚げ「甲子園ヒーロー揚げ」

 阪神甲子園球場(西宮市)の近くで鳥料理店を営む山崎哲さん(45)が9月、ご当地空揚げ「甲子園ヒーロー揚げ」の冷凍商品を売り出す。店の一部を改装し、冷凍庫を備える「製造工場」を作った。山崎さんは「より遠くのお客さんに知ってもらい、地域の活性化につなげたい」と話している。

鳥料理店改装し「製造工場」

 甲子園ヒーロー揚げの「3カ条」は、「手羽中二つ割りスタイル」「サクサクの衣」「香るにんにくタレ」。骨の部分を手で持って食べやすいのが特徴だ。
 山崎さんら甲子園球場近くの飲食店主らが昨年1月、ヒーロー揚げを広める推進委員会を結成。代表を務める山崎さんらは各地の催しで出店し、最近は百貨店やイベントの関係者から招かれるようになった。
 購入する客から「揚げる前のものはないですか。家族や知人へのお土産に持って帰りたい」という声が多かった。冷凍すれば家で手軽に揚げたてを味わってもらえると、冷凍商品の販売を決めた。
 経営する鳥料理店「じゅげむ」の甲子園球場前店にある4畳の座敷部屋を2月中旬から約1カ月かけて工事し、冷凍庫2台と冷蔵・冷凍庫1台、シンクを設け、「製造工場」にした。
 1パック2人分(約300㌘、12本前後)で630円(税込み)。流水や冷蔵庫で解凍し、約180度の油で3、4分、火が通るまで揚げ、付属のにんにくタレをかければできあがり。
 山崎さんは「おいしさを知ってもらい、甲子園という地に足を運んでもらうきっかけになれば」と話す。
 冷凍商品はじゅげむ甲子園球場前店で9月1日から販売予定。送料はかかるが、商品の発送もする。注文や問い合わせは同店(0798・41・2438)へ。 (瀬戸口和秀)

9月に冷凍商品として販売される甲子園ヒーロー揚げ=西宮市甲子園七番町